RuPaul’s Drag Race All Star Season 8 -New Yorkクイーンが大暴れ

2016年3月にLOGO TVで放送されたシーズン8。
Season7は若くて、美意識の高いドラッグクイーンが多かったため、シーズン8ではキャラの濃いクイーンが期待された。
ニューヨーク(おもにブルックリンのクラブ)ドラッグクイーンから3人も登場し、キャラのたったドラッグレースが期待された。

下馬評は、コメディーで圧倒的な強さのボブザドラッグクイーンが本命視されたが、、、ランウェーが弱すぎる。現代的なファッションセンスで誰もがリスぺくするキムチーは、ランウェープレゼンテーションは凄いものの、、ヒールでいつも転んでるし、ナオミスモールは、、スタイル抜群でランウェーではハッとさせられるが、、、リーディングやシェードは全く駄目!!
今回総合点の高いドラッグは上位に残れなかった。

ファンの間でも、、、シーズン8はちょっと、、??!!って意見が多かった。
ドラッグレースの大ブレークはシーズン4で、シャロンニードルの様なダークでエッジの効いた、「今まで見たことのないような」個性的で優れたドラッグクイーンもいなければ、シーズン5の様な既に有名で伝説的なパジェントクイーン・歌って踊って演技できるドラッグクイーンもいなかった。シーズン6はビアンカがぶっちぎの強さを見せて、とシーズン7はカーチャっていう超人気者を輩出した、、

残念ながらシーズン8は、、この人!!この場面!この戦い!、、は凄かったよね、、っといった特筆すべきチャレンジもなかった。
LOGO TVの主張率はまあ~まあ~だったようだ。視聴者の年齢層がさがり、、ノンケやLGBTの間に視聴者が広がっているので、、、シーズン8のコンテンツのレベルとはあんまり関係ないようだ。

 

決勝に残ったFinal 3
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Bob the Drag Queen Christopher Caldwell 29 New York, NY 優勝
ボブ・ザ・ドラッグクイーン
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ニューヨークでは既に有名なドラッグクイーン。コメディーのショーやスタンドアップコメディーは超笑える。
ランウェーでは特に制裁を欠き、アラスカがとうとうオールスターで優勝した。ドラッグクイーンとしても揺るぎない人気のアラスカは8週のチャレンジで
殆どすべてのチャレンジで優れた結果を出した。

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Kim Chi Sang-Young Shin 27 Chicago, IL トップ3

キムチー
クリエイティブなファッションコンセプトとその仕上がりが、、、みんなのため息を生んだ。
一方、ぽっちゃり系のキムチーはランウェーでも転んだり、、、動きが遅かったりって、、精彩を欠いた。人柄がよく、人の悪口をいわないゆるーい愛されキャラで誰もキムチーの悪口は言わない。
シカゴ出身で、シーズン7のトリキシーは親友。トリキシーにドラッグを進めたのもキムチーのようだ。

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Naomi Smalls Davis Heppenstall 21 Redlands, CA トップ3
ナオミ・スモールズ

ドラッグレース史上一番のナイスバディーでモデル体型。何を着ても似合ってしまう、、ナオミ。しかし、、、ゲイのベースが全くなくリーディングもシェイドもできない。
リーディングチャレンジで、デリックをリーディングするとき、、、
Derrick, you are a bad person. って、全くリーディングを理解していない。
また、Untackedでシンシアがロビーを形容するのに、、、「グレタガルボのよう、、、」ってコメントすると、、
グレタガルボってだれ??
ドラッグクイーンの基礎の基礎がない事が、、、

シーズン8でなければ、トップ3になることはなかっただろう。
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Chi Chi DeVayne Zavion Davenport 29 Shreveport, LA 4位
チ・チ・ドゥベイン
ダンス能力では群を抜いていたチチ、ヒールの高いニーハイブーツでフロントフリップ・バックフリップ(ばくてんートンバガエリ前転・後転)をこなし、、、おそろしい角度でスプレッドもこなす。
実はこれは、、シーズン7のケネディーダベンポートの完コピ!
まさに、、ケネディーを見て育った若い世代。チチのリップシンクはFierceで”And I Am Telling You I’m Not Going”はドラッグレース史に残る感動的なパフォーマンス。

南部の貧しい地域で生まれ育ち、自己破産も経験していることから、、、衣装にお金をかけられない、、っていつもこばしている。
回を追うごとに、、ファッションが洗練されるのが見ていいて、、共感が持てる。

ドラッグレースに出場するまでは、クラブでドラッグをやるほかに2つのバイトをこなす、、働き者だったが、、、シーズン8の出場、、トップ4に入賞したおかげで、、フルタイムのドラッグクイーンになった!ってリユニオンではうれしそうに語っていたのが印象的なチチ。
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Derrick Barry Derrick Barry 32 Las Vegas, NV 5位e
デレック・バリー

2008年にAmerica’s Got Talentという、、、人気のタレント番組で男なのにブリトニーの物まねをやって一躍時の人になったデレック。ドラッグレースに出場する前から、、有名人でラスベガスのショーでもブリトニーのものまねショーで有名。
しかし、、、ブリトニー以外のドラッグ経験がなく、、ドラッグクイーンというより、、あ~~、ブリトニーやる人。って、、アメリカでは有名だった。
ドラッグレースなのに、、メイクも衣装も、普通の女装家のようで、More is better. 盛ってナンボの世界のドラッグは全く理解していない。
メイクもコントールが主流のドラッグの世界なのに、、眉のメイクリップのメイク、、ファン出作り(コントアリング)もド素人で、、若手のナオミに教わるほどわかっていない。

私生活では、、、アラスカThunderfuck5000がシーズン5で女装を手掛けた、ネブラスカともう一人のボーイフレンド3人で生活している。そして、3人は平等に愛し合っているって言っている。
シーズン8の他のドラッグクイーンには理解されていない。
シーズン中ボブ・ナオミと仲が悪かったが、シーズン終了後積極的にボブのシングル曲のプロモビデオに出演している。

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エピソード1のタレントショーでアリサが見せたあまりに完成度の高いスプリット
何度見ても凄い。
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Frank Marino Showbiz Roast

Frank Marino Showbiz Roast

 

Thorgy Thor Shane Galligan 31 Brooklyn, NY 6位

ソージー・ソー

一家が音楽家で自らもオーケストラでバイオリンやチェロを弾いていた、、ソージーソー。
学校も音楽大学をちゃんと出ている。将来の夢はソーケストラ、、って色んな楽器をやってるドラッグを集めて合奏したいと語っている。

ソージーはいつもエネルギーにあふれているが、、発想が豊かすぎてドラッグもパフォーマンスも散漫になるのが玉にきずだ。
ドレッドヘアーに真っ黒に塗ったアイメークはソージーのドラッグの幅を狭くしている。
ミッシェル・バッサージュに指摘されても、、絶対に自分のスタイルを曲げようとしない頑固さがある。

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Robbie Turner Jeremy Baird 33 Seattle, WA 7位
ロビー・ターナー
Jinx Monsoon を生んだシアトル、、の出身。シアトルではベンデラクリームも活躍していて、ドラッグクイーンエリートの土地である。
ハリウッド全盛のゴージャスなスタイルやメイク・ドレスはとても華やかで見栄えする。
自分では演劇の経験がある、って言っているが、、Empireの演技チャレンジではいい結果を残せないでいる。

また、ローラースケートチャレンジでは、ほかのドラッグクイーンとは一線を画す・本当にローラースケート”できる”っぷりをみせた。

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episode 1で、アカペラで歌を歌い、音を完全に外したのに、、、自分では「どや顔」のフィ・フィどこまで自意識高いんじゃ、、、ってソーシャルメディアでみんな突っ込んでました。

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Acid Betty Jamin Ruhren 37 Brooklyn, NY 8位
アシッド・ベティー

シーズン8では優勝候補だったアシッドベティー、意外に早く、、エピソード5でエリミネートされた。
ベティーはユダヤ系で、生まれは意外にイギリス。で、ロンドンのボーディングスクールに通っていた。現役のグラフィックデザイナーで、色彩やグラッフィックが個性的で優れているのはそのせいだ。

クラブでも、シーズン8でも「ビッチキャラ」で立ち回り、、、敢えて憎まれ役をやっていたのがえらい!!
悪役いないとシーズン盛り上がらないしね。ベティーのランウェイは非の打ちどころがないほど完璧で新鮮、、もっと勝ち残ってほしかった。
ベティーの母親はベティーが高校生の時に全身が動かない病気になり、、いつも母親の病室にかよっていた、、、それで、体を動かせる喜びを感じ大学ではパフォーミングアートを専攻した。ベティーのダンスは結構うまく、、、ミニチャレンジやBitch Perfectでも踊りが光っていた。

母親の病気から家族の大切さを知り、、疎遠だった姉と仕事を一緒にするようになった。

Untackedで、キムチーの親友トリキシーがビデオメッセージを送ってきたが、、、
「トリキシーのあの、、nose contour(鼻の輪郭メイク)、、醜すぎ!!! 」
「キムチーなんとかしなさい! 」
って発言し、、、他のドラッグクイーンにドン引きされる。デレックは、、人のメイクにケチつけんな!個性があるんだから、、って正論を言っていた。
シーズン8が終わった後、ベティーとトリキシーは一緒につわーに加わっていて、仲いいところをYou tubeにあげてて、、、
「This is beautiful Trixie…..」とか紹介してたので、、、

Untacked のTrixie攻撃はネタだったのか!!って理解できた。
ベティーは悪役やってても人一倍思いやりがあり、シーズン8が終わった後、シンシアの早期がんがみつかった時、、わざわざ南部までシンシアを励ましに来てくれたってシンシアが語っていた。

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Naysha Lopez Fabian Rodriguez 31 Chicago, IL 9位
ネイシャ・ロペス

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Cynthia Lee Fontaine Carlos Hernandez 34 Austin, TX 10位

シンシア・リー・フォンテーヌ
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Dax ExclamationPoint Dax Martin 31 Savannah, GA 11位&12位

ダックス・エクスクラメーションポイント
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Laila McQueen Tyler Devlin 22 Gloucester, MA 11位&12位

ライラ・マックイーン
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94回 -エピソード1 “Keeping it 100!” March 7, 2016
本命視されていた、ネイシャがまさかの脱落!え??!!そりゃないんじゃなのって

95回 -エピソード2 “Bitch Perfect” March 14, 2016
シングダンスコンテスト、、踊りと振付でみんな息がぴったり、、、チチのダンスが凄くて断然目を引いていた。
ダックスとライラがダブルイルミネーションされる。この結果は納得だ。ダックスのドレスがひどく裾が揃っていなくて切りっぱなしのひどさ、、しかもパディングもこぶの様ってミシェルに指摘されて、、ちょっとかわいそうだった。
ふたり脱落しちゃったんで、、ネイシャの復活。

96回 -エピソード3 “RuCo’s Empire” March 21, 2016
テレビの人気シリーズ”Empire”をベースにした演技対決
ボブとソージーの演技力とコメディ演技が光ってた。

97回 -エピソード4 “New Wave Queens” March 28, 2016
リップシンクコンテスト、、って言っても1980年代のバンドのオマージュ。ロビーのパンクロックが光ってた。

◇Runway Theme: Neon Queen Realness
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98回 -エピソード5 “Supermodel Snatch Game” April 4, 2016
◆ スナッチゲーム — Orange is new black の”Crazy Eyes”(Uzo Aduba)の物まねをやったボブがこのチャレンジで勝者になる。
このネタは色んなクラブでもやっていて、、ボブの十八番、、、当然の優勝だ。

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ゲストジャッジで本物スーパーモデルGigi Hadid と Chanel Imanが来ていた。ナオミは大喜びだったが、、手足が長くて真っ直ぐ、、顔の小っちゃいナオミのほうが見栄えよく見えたのは管理者だけだったんだろうか!!

◆ランウェーでMadonna Realnessが課題だったが、、、、3人もMadonna – Nothing Really Matterの着物ルックで登場し、ミッシェルや視聴者をがっかりさせた。
Wow PresentsでFashion Photo RuViewでファッションチェックをしているラッジャーは、、発想がなさすぎるって怒り心頭!!
ラジャのマドンナルックはさすがに完璧、、、やっぱりシーズン8のファッション力に問題が、、、
シーズン8の本命アシッドベティーがエリミネイト(落とす)されたのにはびっくり、残念。一番キャラが立ってて、、、シーズン8のNO1ヒル(悪役)で当たり屋だっただけに、、とても残念だった。
ファッションではぶっちぎりに際立っていたベティーなのに、、、「あたしは自分以外は演じまいの!」で、、ショーが終わった後の、、、Whatcha Packin’ with Michelle Visage で語っていた。
ベティーがもっと上位に残ってくれていればもっと面白かったのに、、、

 

99回 -エピソード6 “Wizards of Drag” April 11, 2016
オズの魔法使いをドラッグクイーンたちが演じる

ゲストジャッジがTodrick Hall and Marc Jacobsだった。Marc Jacobsもドラッグレースのファンだと聞いてびっくり。
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この回のデレックのランウェーが特にひどい。
ミッセルバッサージが指摘しているようにデレックはいつも水着に、、、布っきれを巻きつけたようなできあがり、、、、本人は寝ないで縫製したとか、、力説したが、、、、特にオズの魔法使いの衣装対決では、、肩に変てこりんなコーンを付けたような衣装。
ミッシェルがいうように、、「馬のxxコ」を作ったようなスタイル。しかも手作り感満載。
で、ボトムになった、、、デレックとロビーのリップシンクでからくも、、、デリックがシャンテー・ステイ!!

感極まって、、スピーチ(ボビー曰く、、、なに?!あのアカデミー賞のスピーチみたいにながいモノローグ)って辛口。
そして、、、デレクは大泣き。

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Sorry, this is the most emotional roller coaster that I’ve ever been on.
I am so outside of my comfort zone.  It’s just so crumbled down on me today because I put myself in the Britney Box And I am doing my best to get out of that.
So thank you for allowing me to continue to make it happen.

 

100回 -エピソード7 “Shady Politics” April 18, 2016
とうとう通算100回目のドラッグレース、、、Shady Politicsではボブと犬猿の仲のDerrickがパートナーを組んで、、最高の出来だった。

101回 -エピソード8 “RuPaul Book Ball” April 25, 2016

Runway のテーマは黒と白 Theme: Black and White Realness
そして、ボトムはChi Chi とThorgy !!
優勝候補のソージーがボトムとは、、、管理者には意外な展開

リップシンクバトルでは、、ブロードウェイミュージカルのDream Girlsから、、、「And I Am Telling You I’m Not Going」
Jennifer Holliday Jennifer Hudsonが歌って、あまりにでっかい課題曲。

結果は、、「ドラッグレース史上に残る」感動的なリップシンクだった、、との評価を得て、、チチが買った。
着けていたネックレスがパフォーマンス中にきれて、、、パールが散らばる、、って予期せぬ演出もあり、、感動的なパフォーマンスだった。

 

102回 -エピソード9 “The Realness” May 2, 2016
RuPaulのニューシングルの “The Realness”に合わせてリップシンクパフォーマンス。
よくわからない基準だが、、、チチが落とされてします。
そして、トップ3が決まる。この3人ではどうも、、、盛り上がらない。~~~~ん、、、って首をかしげたファンも多かったようだ。

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103回 -エピソード10 “Grand Finale” May 16, 2016

下馬評通り、ボブの優勝。
シーズン8は華がなかったような気がする。

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